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妻が妊婦になりました 妊娠5週目 妊娠初期の胎児の不安定さに対しての所感

2021年9月末、妻の妊娠が発覚。妊娠検査薬は陽性。晴れて妊婦となった。おなかの中に新しい命が出来たという事実が、自分の頭では、なんとなく「これからの腹がでかくなっていく。そしてそれが臨界に達したのち、自分らは父、母になり、家族が一人増えるってことになってる。人類史500万年、ずっとそうしてきたし、これからもそうしていく。だからまあ、自分らも何とかなるだろう。」自分はその程度の認識しかなかった。しかし妻は違ったようで、これからの生活はどう変化するのか。金はどれくらい必要になってくるのか。仕事はどうするのか。産休、育休と、会社に負担をかけるが立場は大丈夫なのか。など、極めて現実的な心配をしていた。考えてみれば当然である。自分と妻との違い。それはもちろん、自分のおなかの中に新たな生命を授かったという事実に対しての認識の仕方が違うことだ。そしてそのギャップが深くなればなるほど、夫婦二人の会話、行動に齟齬が生じ、亀裂が生じ、破綻する。

 

自分ら夫婦は、今のところ上記のような問題は発生していない。夫婦生活も順調だし、まだ妻の体調についても問題なくやれている。しかし胎児のほうはそうでもなかったようだ

 

妊娠検査薬を用いて、妻の妊娠が確認できたのが妊娠4週目だが、この日、妻は「出血が多い」と言ってきた。すぐさま近くの産婦人科に連れていき、検査とエコー撮影をやっていただいた。戻ってきた妻が見せてくれたエコー写真には、ソラマメぐらいの小さな袋状の中に、肉眼でかろうじて確認できる程度の小さな点が見えた。この時、自分の「なんとなく」な感覚が消し飛んだのがわかった。これが新しい命。授かった命。そういうことだと、肌で分かったのだ。しかし、妻はお医者さんからこう言われたという「流産寸前だ」と。今までのヌルい認識と行動じゃだめだ。今、この命のためにやれることをやれる限りやろう。そう思った。

今現在、うちは妊娠5週目と、まだ妊娠発覚から日が浅く、妊娠生活に対してどうこう言えるほどの実績はないが、まあうまくやれている。あの流産手前報告から、妻の仕事の送迎。妻が担当していた家事引き取り。自分の仕事は在宅ワーク化。妊娠初期の食生活についての勉強。など、妻が安静でいられるように、一歩でも歩く歩数を減らせるように、やれることをめいっぱいやっている。一般的に妊婦の安定期というやつは、妊娠16週目ごろからだという。残り2か月半。極端だと思われるかもしれないが、これは一つの命に対するイベントだ。例えば飲んだ日の翌日、送迎がめんどくさくて電車通勤させたその日、もし流産してしまったら、自分の行動に対してどう言い訳するのか、妻には、新しく生まれてくるはずだった命にはなんと説明するのか…そんなことはできないし、考えたくもない。だから今、考えられるやれることをすべてやるのである。

しかし、こう書いては見たものの、逆に言えば、男性にできるのは仕事、家事。それぐらいしかないのだ。女性の専業である「出産」。それに付随する妊娠~育児のボリュームに比べたら大したことじゃない。世の自分と同じ境遇の男性の方々。一緒に頑張りましょう