生活ときどき将棋

将棋メインで適当にいろいろ

将棋 脱初心者のために1つだけ

将棋を始めたはいいものの、序盤、中盤、終盤、何を指せばいいか分からない。そういった人も多いだろう。好手、悪手問わず、将棋には初手から指せる手が多い。居飛車確定の26歩、角道を開く76歩はもちろん、48銀や68銀、初手端歩を指す人もいるだろう。そしてそれらのどれを指しても、そうそう悪くなりいきなり負けたり、初手から勝ちに近づいたりなんてことはない。だから迷う。初心者にとって将棋のめんどくさいところはまさにこれで、将棋の始まり、序盤で何を指せばいいか分からない。序盤で分からないので、もちろん、駒得を目指す中盤も、相手玉を寄せる終盤も、何を指せばいいか分からない。だから将棋って難しい。そうなってしまうのだ。

しょっぱなから大分長文を書いてしまったが、結局言いたいことは、まずは初心者が取り組むべきは、メジャー戦術について簡潔にまとめられた棋書に対して、将棋盤と駒を持ち出して並べることである。

なぜメジャー戦術なのか。それは簡単。たいていの初心者は「初心者にお勧めの戦法」などを調べてそれについて勉強している。当然敬虔な将棋指しは「メジャーな戦法」を勧める。自分が学ぼうとしているメジャーな戦法について記載されいている棋書の想定対局相手は、大抵メジャーな戦法を指してくる。そのため、メジャーな戦法の棋書を学んでいれば、初心者の対局としてはほとんどメジャー戦法対メジャー戦法となる。奇襲で勝率を稼ごうとする人も多数いるが、まあそこは置いておいていい。奇襲対策は対局に慣れてきてからゆっくり勉強すればいい。

そして将棋盤と駒であるが、これは自分がそうしたからであって、ほかの人は将棋アプリなど使用しても問題ないと思う。しかし、高校時代の勉強として、ひたすら書いて覚える方法をとっていた方は、ぜひとも将棋盤と駒を活用していただきたい。自分も、読んだ参考書の内容をイッパツ理解してテストに臨めるタイプではなかったため、何度も何度もノートに書き記して体で覚えるタイプだった。アプリで駒を並べるより、はるかに頭に入りやすく感じる。

そしてそのおすすめの戦法ですが、まあほかのブログの将棋生地などにもある通り、「棒銀」をお勧めします。棒銀は、将棋の基本である数の攻めがわかりやすく学べるうえ、攻めの気持ちよさを味わえる、居飛車の基本方針である、飛車先の突破を目指して、ガンガン攻めていける。まさに初心者に最適な戦法だろう。

お勧めの棋書だが、ひとえに棒銀の棋書といっても、対象棋力が全く異なる。この記事では、サラのド初心者を対象にしているので、下記棋書などどうだろう

丸暗記 原始棒銀戦法 | 高橋 道雄 | 趣味・実用 | Kindleストア | Amazon

アフィじゃないので安心してリンク先を踏んで欲しいが、この棋書は1ページごとに1手、しかも都度盤面のイラスト付き。棒銀の最も基本的な差し回しについて、初心者向けに記載されている。まずはこういったレベルの棋書から始めてみるのでもいいように感じます。ちょっとレベルが低いと感じる方にお勧めなのは次

www.amazon.co.jp

先ほどの棋書が棒銀一本であったのにたいして、こちらは玉の囲いについても並行して実施する、本格的な戦術書。先ほどの棋書より、大分ボリューミーで、読み応えのある内容となっているので、初心~初級者(4級ぐらいまで)に対してお勧め。

 

さて上記2冊ほど紹介したが、「プロの棋譜並べは?」「手筋本は?」「他戦術は?」と、やはり将棋が難解なゲームである分、勉強の手を広げようと考えるのも、当然だろう。しかし、紹介したような戦術本が完全に体になじむまで、考えるまでもなく手が動くようになるまで、そういった勉強は控えてもいいように思う。なぜなら戦術本は「プロ、もしくはプロ級のアマチュアが考えた棋譜」であるし、「手筋がふんだんに盛り込まれている」。よってまずは1冊。完全に体で覚えるまで、まずは1冊である。

自分もそうであるが、いかんせん棋書それぞれのボリュームが大きいこともあって、棋書というものは購入してちょいと読んだら本棚行きというのが多い。コレクションになってしまう。こうなってしまうと、当初購入した本も、新しく購入した本も、読まないままお蔵入りである。こんなもったいないことはない。何度も言うが、まずは1冊。である。

棋書の購入には、最寄りのブックオフを探してみればいい。上述のように本を飾ってしまい、その後売られてしまった本が山ほどある。電子書籍よりは現物のほうがいいだろう。棋書は何度も読み返しながら使うもの。電子書籍はページ戻りがめんどうだ。ぜひ紙媒体での購入をお勧めする。

もちろん、棋書を読み、ざっくり攻め方がわかれば実践して欲しい。将棋ウォーズはもちろん、ぴよ将棋など、将棋アプリには対人、対コンピュータで対局練習ができる環境が、ばっちり整っている。勉強と実践。これの繰り返しが、棋力向上には最適だ。

さて棋書についてだが、電子書籍より紙媒体をお勧めする。将棋は、「よってこういった手はダメだった。図〇〇に戻る」など、しれっとページ巻き戻しが多発する。田氏書籍はこの点が未だ使いづらい。イマドキのナウでヤングな若者は、これに難なく対応できるのかもしれないが、、、

さて、だらだらと長文を書いたが、これにて脱初心者のための記事は完である。

上記実践し、、ガンガン勝って、脱初心者を目指していただきたい。